駐車場シェアサービスとは?駐車場シェアリング6社を比較!

 

駐車場シェアサービスとは、あなたの所有している駐車場を簡単にリスクなしで貸し出すことができる

また貸した分だけ、あなたの収入となります。

今回は駐車場シェアサービスについて詳しく解説し、また駐車場シェアサービスを行っている6社の比較をしたいと思います。

目次

駐車場シェアサービスとは?

駐車場シェアサービスとは、あなたの自宅にある駐車場をシェアサービスの提供しているシステムに登録することで貸し出す事です。

また売上からサービス会社の手数料を引いたら、残りはあなたの収入になります。

 

「シェアエコノミー」という言葉を聞いたことはありますか?

カーシェア、ルームシェア、自転車シェアなんかもあります。

個人で所有するのではなく、みんなで共有するという考え方です。

特に大都市の東京、大阪、名古屋、福岡などを中心に、こういったモノを共有して使用することで、維持コストを下げながら生活を楽しむ考え方が広まっています。

その中でもまだ新しい駐車場のシェアエコノミーとして注目されているのが「駐車場シェアサービス」です。

 

駐車場シェアリングはソリューション

駐車場シェアはさまざまな問題の解決(ソリューション)を持っています。

例えば、違法駐車

 

平成28年に実施した調査によると、東京都特別区における瞬間路上駐車台数は約5万7,000台(前年比約0.5%増加)であった(図表1参照)。

平成19年と比較すると、違法駐車は減少しているものの、依然として幹線道路等における交通渋滞の要因となっているほか、駐車車両への衝突事故や駐車車両に起因する交通事故が後を絶たず、道路交通への著しい障害となっている。

 

違法駐車は、それ自体も問題ですが、違法駐車による事故なども後が絶ちません。

駅周辺の渋滞緩和

例えば駅周辺など違法駐車が多く起きるエリアですが、周辺の企業や一般宅の駐車場がコインパーキングよりも安く停められたら?

違法駐車場の数も減り、それに伴い事故も少なくなることは考えられます。

 

子供が多いエリアで違法駐車

その他にも、最近は市道のような細い道にも車が裏道のように使って入ってきます。

またそういった道は違法駐車がある意味でしやすい場所となっています。

こうした問題も自宅駐車場の空いた時間で駐車場シェアサービスを行えば解消します。

 

その他には、夜間の駐車場利用が少ないコンビニが駐車場シェアを始めて売上UP

またアパートなどを経営されている方が、空いている駐車場に勝手に車を停められてしまった時

駐車場シェアサービスに登録しておけば、コールセンターに通報するだけでその車両に対して注意喚起ができ

従わない場合は、法的処置も取れる場合があります。

 

様々な状況やニーズで駐車場経営をバックアップ、また問題解決につながるのがこの「駐車場シェアサービス」です。

駐車場シェアサービスの市場規模は?

駐車場としての市場規模は5兆円といわれていますが、その中で駐車場シェアの市場は約1000億円とまだまだ小さい規模です。

ですが2023年までに約2.5倍の2500億円の市場に成長することが見込まれています。

 

国内の駐車場の市場規模は3兆~5兆円と推計される。一方、野村総合研究所によると駐車場シェアを含むスペースシェアの国内市場規模(オーナー・ユーザー間の取引総額)は18年に953億円とまだわずか。今後、23年には2575億円と2倍以上に成長するとみられる。

 

ちなみに1000億円の市場規模は小さいと言いましたが、2017年の「J-リーグ」の興行収入が1106億円なので決して小さいとは言いきれません。

駐車場シェアサービスへの登録方法

駐車場シェアサービスを提供している会社はいくつもありますが、基本的な登録方法は以下のような流れです。

登録方法の流れ
1、登録会社の選定
2、駐車場情報の登録(住所など)
3、駐車場の写真のUP
4、査定、料金設定

どこの会社を選んで、大体このような流れになります。

 

少し気を付けたいのが、料金設定についてですが、これは周辺にあるコインパーキングの料金を基本に少し安い金額にするのが定石です。

これさえ間違わなければ、簡単に駐車場シェアサービスを開始し、10000~20000円程度のお小遣いを得ることが出来ます。

 

また駐車場シェアサービスを始める為の初期投資はどこの会社も基本は0円(無料)です。

金銭的にはノーリスクで駐車場シェアサービスを始めることが出来ます。

 

では、駐車場シェアリングサービスの何を見て比較していけばよいのか、続いてその点について説明します。

駐車場シェアリング6社の比較

駐車場シェアリングを展開している主要な会社を6社の手数料、ユーザーなどの利用者数、登録駐車場件数をそれぞれ比較をしたいと思います。

まずは売上から引かれてしまう手数料について比較します。

手数料の比較

順位 サービス名(企業名) 手数料
1位 特P(アース・カー株式会社) 30%
2位 toppi!(トッピ!) 30%(※1)
3位 軒先パーキング 35%
4位 B-times(タイムズ24) 40%
5位 akippa(あきっぱ) 40~50%
6位 スマートパーキング 50%

※1、toppi!は初期投資がかかる場合があります。

この他にソフトバンクの運営する「BLUU Smart Paking(ブルースマートパーキング)」は2018年に参入したばかりで、おそらく手数料は低く設定していることが想定できます。

しかし公式サイト内で手数料を確認することができませんでした。

 

この手数料は売上から引かれます。

例えば1ヶ月に10万円の売上があったとして、年間に手数料がいくらかかるのか

手数料30%と40%を比較します。

  • 10万円×12ヶ月×30%=36万円
  • 10万円×12ヶ月×40%=48万円

年間にして12万円も差が出てきます。

これが数年後も続くと考える、大きな収益の差が生まれます。

 

しかしただ手数料が安い所を選べば良いという訳ではありません。

もう一つの判断基準として、売上に直結する各サービスごとの利用者数を見ていきます。

ユーザー数、利用者数

順位 サービス名(企業名) ユーザー数、利用者数
1位 akippa(あきっぱ) 100万人以上(2018年12月)
2位 特P(アース・カー株式会社) サイト利用者数:100万人
3位 B-times(タイムズ24) タイムスクラブ:約700万人
※内利用者数は未公開
4位 軒先パーキング 30万~40万人(推定)
5位 toppi!(トッピ!) 20万~30万人(推定)
6位 スマートパーキング 10万人(推定)
※2018年にakippaと提携

※ユーザー数やサイト訪問数は過去の新聞などのメディアの記事や、サイト訪問数からの推定も含まれています。

利用者数、会員数はどれだけそのサイトやアプリを見てくれる人がいるのかを知るためには重要なポイントです。

なぜなら仮にサイトが使いにくくても、多くの人が利用しているのであれば、それはそのまま売上に直結するからです。

 

ちなみにこの中で最も会員数が多いB-timesを3位にしたのは、パーキング24の会員組織「タイムズクラブ」は駐車場シェアサービスだけを提供しているのではなく、他のサービスも併せて提供しています。

なので実際の駐車場シェアサービス利用者数は不明だからです。

 

続いては利用者の利便性につながる駐車場の登録件数で比較します。

駐車場登録数

順位 サービス名(企業名) 駐車場登録数 主要エリア
1位 akippa(あきっぱ) 約24000台(2018年12月) 首都圏、関西エリアが中心
2位 B-times(タイムズ24) 約20000台(2018年4月)
※検索可能パーキング数を含む
首都圏を中心に全国
3位 toppi!(トッピ!) コインパーキング含め15,000カ所以上
(2019年3月現在)
全国に展開
4位 軒先パーキング 約6000台(2017年12月時点) 関東を中心に全国(スタジアム周辺に強い)
5位 特P(アース・カー株式会社) 約5000台(推定)
※全国のコインパーキングの検索可能
首都圏を中心に、全国に拡大中
6位 スマートパーキング 約2000件(2018年9月)
※全国のコインパーキングの検索可能
名古屋を中心、大都市圏へ拡大中

新聞、ネットに記載されている駐車場登録台数をまとめましたが、一部は推定の台数となっています。

4位の「特P」などはまだ駐車場登録件数は少ないですが、利用者の利便性を図るために、自社だけでなく他社のコインパーキングなど6万件も同時に検索できるようにしています。

なので実際の登録駐車場よりも多くの駐車場を検索することができ、料金の比較も簡単に出来ちゃいます。

 

最後に手数料、利用者数、駐車場登録件数などを総合したランキングの発表です。

総合結果ランキング

順位 サービス名(企業名) 評価 コメント
1位 特P
手数料が安く、今後の拡大は期待!
2位 akippa(あきっぱ)
ユーザー数、駐車場件数が多く安定感は抜群!
3位 軒先パーキング
予約が1日単位などサービスの改善の余地あり
4位 B-times(タイムズ24)
会員数は多いが利用者頻度が不明
5位 toppi!(トッピ!)
初期投資がかかる可能性があり
6位 スマートパーキング
全国規模までのもう一歩

 

1位は手数料業界最低水準の「特P

特P公式サイト

「特P」は2017年に駐車場シェアサービスに本格参入し、ここまで一気に拡大してきました。

その大きな2つの原動力としては

  1. 手数料の安さ
  2. 集客力(月間100万件以上)

駐車場の登録台数はまだまだですが、手数料の安さや月間100万人を超すサイト訪問者を獲得できる集客力で拡大中

メディアでの露出も増やしているので、今後期待できる会社です。

 

2位は業界NO,1の「akippa(あきっぱ)

akippa公式サイト

akippa(あきっぱ)は今回紹介した6社の中でも早く2014年から参入している1社です。

駐車場の登録台数、利用者数などで上位に入り、確実に駐車場シェアサービスで収益化することを考えると、外すことは出来ない会社です。

しかし手数料が他社よりも少し高いので、収益という点で行くと他に劣ります。

 

3位は安定の「軒先パーキング」

軒先パーキング公式サイト

駐車場シェアサービスに参入したのが一番早いのがこの軒先パーキングで2012年となります。

老舗のサービスとなりますが、駐車場登録件数、利用者数などの伸びがあまり良くはありません。

口コミなどを見ると「スタジアム」や「球場」など、試合やイベントのある会場周辺には強みがあるようです。

一度使った事のあるユーザーは使い続けているので、一般的なユーザーよりも会社とのつながりの強いヘビーユーザーを抱えているのがこの会社の特徴です。

また売上から引かれる手数料も安いので、駐車場を貸し出す側としても一定の満足度を上げているのかと思います。

 

まとめ

駐車場シェアサービスは今後拡大していくが見込まれています。

まだライバルの少ないエリアであれば、早いもの勝ちで収入を得ることが出来るビジネスです。

 

また「特P」では、あなたの駐車場の収益を見積もる(シュミレーション)することが出来ます。

まずはあなたの駐車場や空き地がいくらの売上を上げるのかチェックしてみてください。

また駐車場シェアサービスは1社だけ登録するのではなく、複数登録するのをおすすめします。

例えば特Pで予約ができない場合でも、akippaからの予約が入る場合があるからです。

予約の取りこぼしを少なくすることが収益化への第一歩です。

但し、あまり多く登録してしまうと後で管理が大変になるので、多くても2、3社に留めておきましょう。

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